蓄電池コラム

家庭用蓄電池の種類とメリットデメリットについて解説

公開日:2018.6.21 / カテゴリ:蓄電池

必要に応じて必要な分だけ電気を使える蓄電池

蓄電池の大きな特徴は、電気を蓄えておき必要に応じて必要な分だけ使用できることにあります。

従来は産業用として使用されることが多かったものの、昨今では省エネの推進や防災意識の向上もあって、家庭用としても注目を集めているのです。

また、太陽光発電とセットで使うことでメリットを増やすこともできるため、双方を導入してより便利に使うという流れも生まれています。

リチウムイオンを利用した家庭用蓄電池

そんな蓄電池には種類があるのですが、ひとつに挙げられるのがリチウムイオン蓄電池です。

家庭用として多くみられる種類であり、我々の生活の中でも密に使用される存在です。代表的なのはパソコンや携帯電話などのバッテリーで、継ぎ足し充電に向いているということもあってこのような機器に多く使われています。

また他の蓄電池と比べても軽い上に電力も大きく使い勝手の良い存在です。自己放電も少ないですから長期的に使用していけるのも大きなメリットと言えるでしょう。

一方で価格が高いというデメリットを持っているのも特徴のひとつです。素材に高価なものが使用されているのがコストがあがる理由で、割高感のある電池と言えます。

鉛蓄電池を利用した家庭用蓄電池

次に挙げられるのは鉛蓄電池です。代表的な用途としては自動車のバッテリーがあります。また、産業用機器におけるバックアップ電源として使用されていることも多いです。

サイズがあって重量もあるものの、高い電圧を生み出せる点に特徴があります。他と比べても安価なためにコストパフォーマンスは高く、利便性に優れた種類と言えるでしょう。

デメリットは、サイズの大きさや重さに関してもそうですが、バッテリー上がりが発生することや劣化をしやすいことが挙げられます。

また、人体や環境において有害になる一面を持つのもデメリットに該当します。それゆえ、廃棄が必要になった際にも適切な処分の仕方が求められるでしょう。

ニッケル・水素電池を利用した家庭用蓄電池

デジタルカメラや小型の音楽プレーヤーのバッテリー、また近年では人気を集めているハイブリッドカーにも使用されることが多い、ニッケル・水素電池も種類のひとつです。

昨今ではリチウムイオンが登場したことで押され気味となっているものの、しかしコスト面で有利という特徴を持っています。

デメリットとしては自然放電が多いゆえに蓄電性が弱かったり、メモリー効果と呼ばれる一時的に電圧降下が起こりやすいことが挙げられます。しかし使い勝手の面で優れているということもあり、未だに幅広い用途に用いられています。

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